口ゴボ（くちごぼ）とは、口元が前方に突出し、横顔で見た際に唇が鼻先と顎先を結ぶEラインよりも前に出ている状態を指し、見た目がよくないと気になっている方も多いのではないでしょうか。また、見た目だけでなく、口を閉じづらいことで口腔内が乾燥しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。

■口ゴボの原因と症状

口ゴボの主な原因は、大きく分けて先天的要因と後天的要因の2つがあります。

• ・先天的要因

  顎の骨が前方に突出していたり、歯が大きく顎のスペースが不足していたりすることが挙げられます。

• ・後天的要因

  指しゃぶりや舌で歯を押す癖、口呼吸などの生活習慣が影響し、歯並びや口元の突出を引き起こすことがあります。

口ゴボの症状としては、口を閉じにくい、唇が乾燥しやすい、横顔が気になる、口元がもたついて見えるなどが挙げられます。また、口腔内の乾燥が原因で口臭のリスクが高まったり、噛み合わせが悪化して顎関節症を引き起こしたりするケースもあります。

■インビザラインでの口ゴボ治療

インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯並びを矯正する方法で、目立ちにくく取り外しが可能な点が特徴です。

歯の傾きや位置が原因で口ゴボが生じている場合、インビザラインによる治療が効果的です。前歯の傾斜を改善し、歯列全体を後方に移動させることで、口元の突出感を和らげることができます。

ただし、顎の骨格的な問題が原因で口ゴボが生じている場合は、インビザラインだけでは十分な改善が見込めない場合があります。その場合、ワイヤー矯正と併用した治療や、外科的な手術を組み合わせる必要があるケースもあります。

■治療を考える際のポイント

口ゴボは、見た目だけでなく、口腔内の健康にも影響を与える可能性があります。インビザラインは、歯の位置や傾きが原因の口ゴボに対して有効な治療法ですが、骨格的な問題がある場合は他の治療法を組み合わせる必要があります。

矯正治療を成功させるためには、自分の症状や原因を正確に把握し、治療計画を立てることが重要です。そのため、まずは専門の歯科医師に相談し、現在の歯並びや口元の状態を詳しく診断してもらいましょう。適切な治療方法を見極めることが、理想の横顔を手に入れる第一歩です。

また、矯正治療には期間がかかるため、計画的に進めることが求められます。特に抜歯を伴う場合は、治療後の見た目の変化も大きくなるため、事前にシミュレーションを行い、自分にとって適切な方法を選ぶことが大切です。

治療中は、マウスピースの装着時間を守ることや、定期的な通院を怠らないことが成功の鍵となります。途中でマウスピースの装着を怠ると、計画通りに進まなくなり、治療期間が延びてしまうこともあります。

【口ゴボでお悩みの方はご相談ください】

矯正治療を検討している方は、まずはカウンセリングを受け、自分に合う治療法を見極めることが大切です。口ゴボでお悩みの方もお気軽にご相談ください。