小学生のお子さまでも、透明なマウスピースを使用した矯正治療「インビザライン・ファースト」を受けることが可能です。この治療法は、成長期のお子さまの歯並びを整える新しい選択肢として注目されています。
この記事では、インビザライン・ファーストとはどんな装置なのか、そのメリット・デメリットを整理しました。お子さまに合った矯正法を見つけるヒントとして、参考にしてみてください。
目次
■インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する6歳から10歳頃の混合歯列期のお子さまを対象としたマウスピース型の矯正装置です。透明なマウスピースを使用し、顎の成長を利用しながら歯列を広げ、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保します。
■インビザライン・ファーストのメリット
◎透明なマウスピースで目立ちにくい
透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立たず、見た目を気にすることなく治療を進められます。1日20時間以上マウスピースを装着する必要があるため、学校でも目立たず矯正を行えるのは大きなメリットです。
◎マウスピースの取り外しが可能で衛生的
食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを低減できます。
◎痛みや違和感が少ない
柔軟性のある素材で作られており、ブラケット矯正よりもマイルドな力で歯を動かすため、痛みや違和感が少ないとされています。なお、マウスピースを新しく交換した直後は数日間違和感があることがありますが、数日で慣れることがほとんどです。
◎食事制限がない
マウスピースを外して食事ができるため、食べ物の制限がなく、好きなものを楽しめます。マウスピースを装着している間は水以外の飲食をすると着色やむし歯などのリスクが高まりますので、必ず外してから食事をするようにしましょう。
◎スポーツや楽器演奏への影響が少ない
装置が薄く滑らかで、口内を傷つけるリスクが低いため、スポーツや楽器演奏への影響が少ないとされています。
■インビザライン・ファーストのデメリット
◎装着時間の管理が必要
効果的な治療のためには、1日20時間以上の装着が推奨されています。お子さま自身での管理が難しい場合、親御さんのサポートが必要です。
◎自己管理が求められる
マウスピースの取り外しが可能なため、紛失や破損のリスクがあります。お子さまが自己管理できるかどうかが重要となります。
◎適応症例が限られる
重度の不正咬合や顎の骨格に大きな問題がある場合、インビザライン・ファーストでは対応が難しいことがあります。
【お子さまの歯並び ご相談ください】
インビザライン・ファーストは、小学生でも始められる透明なマウスピース矯正です。目立ちにくく、痛みも少なく、取り外しができるため、子どもにとって負担が少ないのが魅力です。
一方で、装着時間の管理や紛失リスクといったデメリットもあり、親御さんの協力も欠かせません。
「子どもに合った矯正法は何か?」を知るためには、まずは歯の状態をしっかり診てもらうことが大切です。お子さまの成長に合った治療を選び、未来のきれいな歯並びにつなげていきましょう。
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