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歯が小さい・歯が大きい… 歯の形が普通じゃない場合の治し方について


「普通よりも、歯が小さい・歯が大きい気がする…」

「歯の形が変なんだけど、歯医者さんで治療を受けた方がイイのかな?」


突然ですが、皆さまには歯の形がおかしいなどの異常はありませんでしょうか?


今回は、お悩みの方も少なくない「歯の形態異常」の種類・治し方について、ご説明します。


■歯の形態異常の種類


歯の形態異常としては、以下のようなものが代表的です。10種類と多いですが、できるだけ簡潔にご説明しています。ご自身に当てはまるものがないか、ごいっしょに確認していきましょう。


1.矮小歯

矮小歯(わいしょうし)とは、通常よりも著しく小さな歯を指します。


主に、永久歯である上顎の側切歯(2番目の前歯)、親知らず(第3大臼歯)に矮小歯が起きやすいです。乳歯の側切歯(乳側切歯)が矮小歯になるケースも。


矮小歯は形状により、以下のような種類があります。


[矮小歯の形状]


  • 円錐歯(えんすいし):円錐状に小さい歯 上顎の側切歯に起きやすい

  • 蕾状歯(らいじょうし):蕾(つぼみ)のように小さい歯 親知らずに起きやすい


[矮小歯で起こり得るリスク]


  • むし歯・歯周病が進行しやすい

  • 発音に支障が出ることがある(サ・タ行の発音など)

  • 噛み合わせが乱れることがある

  • 口元の見た目が悪くなる場合がある(コンプレックスの原因になることも)

  • 歯周病や加齢によって歯がグラつきやすい(歯の寿命が短い)

  • 支柱の役割を果たせず、ブリッジ・部分入れ歯の治療を行えないことがある


2.巨大歯

巨大歯(きょだいし)とは、通常よりも著しく大きな歯です。


前歯~奥歯(第1小臼歯など)まで、幅広い箇所の歯に巨大歯が起きる傾向が見られます。永久歯に起きやすく、乳歯の巨大歯は稀です。


過剰歯(かじょうし:通常よりも多く生えてきた歯)が巨大歯になる場合も。


[巨大歯で起こり得るリスク]


  • 噛み合わせが乱れることがある

  • 隣の歯や噛み合わせの歯が傷つきやすい

  • 口を閉じにくい場合がある(口腔内が乾燥し、むし歯・歯周病や風邪などの感染症にかかりやすくなることも)

  • 口元の見た目が悪くなる場合がある(コンプレックスの原因になることも)


3.癒合歯・癒着歯

癒合歯(ゆごうし)とは、隣り合う歯が、歯冠・歯根を含めて全体的にくっついてしまった歯を指します(歯が内側からくっついている状態)。


癒着歯(ゆちゃくし)とは、隣り合う歯が、歯根の表面を覆うセメント質部分でくっついてしまった状態です(歯(歯根)の表層でくっついている状態)。


癒合歯・癒着歯は乳歯に多く見られます。稀ですが、永久歯が癒合歯・癒着歯になるケースも。


[癒合歯・癒着歯で起こり得るリスク]


  • むし歯・歯周病が進行しやすい

  • 噛み合わせが乱れることがある

  • 生え変わりの際に永久歯が生えてこず、永久歯が足りなくなることがある

  • 矯正治療を行いにくい場合がある


4.結節

結節(けっせつ)とは、歯にできることがある突起(出っ張り)です。乳歯・永久歯、どちらの歯にも結節が生じる可能性があります。


[結節の形状]


中心結節

噛み合わせ面の中心にできる結節
下顎の第2小臼歯にできやすい

切歯(せっし)結節

歯の裏側の歯ぐきの根元に近い部分にできる結節
上顎の乳中切歯・乳側切歯にできやすい

カラベリー結節

奥歯の舌側の側面にできる結節
上顎の第1大臼歯・上顎の第2乳臼歯にできやすい

臼後(きゅうご)結節

親知らずの頬側の側面にできる結節

臼旁(きゅうぼう)結節

奥歯の頬側の側面にできる結節
上下顎の第2大臼歯にできやすい
第1大臼歯・親知らず・小臼歯・乳臼歯にできる場合も

エナメル滴

歯頚部(歯のくびれ部分)や歯根にできる結節
上顎の親知らずにできやすい


[歯の結節で起こり得るリスク]


  • 結節が破折し、歯が傷つくおそれがある(特に中心結節は破折が起きやすい)

  • 噛み合わせの歯が傷つきやすい(中心結節)

  • 噛んだときに痛みを感じることがある(中心結節)

  • 噛み合わせが乱れることがある(中心結節)

  • 結節周辺を磨きにくく、むし歯・歯周病が進行しやすい

  • 歯周ポケットが広がり、歯周病が進行しやすい(エナメル滴)


5.エナメル質形成不全

エナメル質形成不全とは、生えてきたばかりの歯の一部が欠けている・歯が変色した状態です。


乳歯・永久歯、どちらの歯にもエナメル質形成不全が起きる可能性があります。


[エナメル質形成不全で起こり得るリスク]


  • むし歯にかかりやすい・むし歯が進行しやすい

  • 知覚過敏が起きやすい

  • 歯の割れ・欠けが起きやすい

  • 噛み合わせが乱れることがある

  • 口元の見た目が悪くなりやすい(コンプレックスの原因になることも)


6.歯内歯

歯内歯(しないし)とは、歯の象牙質がエナメル質を巻き込みながら歯髄に食い込んだ状態を指します。


上顎の側切歯(永久歯)に歯内歯ができるケースが多く、乳歯の歯内歯は稀です。過剰歯に歯内歯ができる場合もあります。


レントゲンで見ると、歯内歯は歯の中にもう一つの歯が入っているように見えることも(歯内歯の名前の由来)。


[歯内歯で起こり得るリスク]


  • 歯髄が複雑な構造になり、抜髄や根管治療を行いにくい場合がある


7.双生歯

双生歯(そうせいし)とは、1本の歯の中で歯胚が2つに分かれた状態を指します。


永久歯の上顎の前歯に多く見られますが、乳歯が双生歯になる場合も。

双生歯の形によっては、2本の歯がくっついているように見えることがあります(癒合歯のように見える場合がある)。


[双生歯で起こり得るリスク]


  • 噛み合わせが乱れることがある


8.盲孔

盲孔(もうこう)とは、主に歯の裏側(舌側)にできる穴を指します。


永久歯の前歯(特に上顎の側切歯)や下顎の第1大臼歯(6歳臼歯:永久歯)の裏側に盲孔ができやすいです。


[盲孔で起こり得るリスク]


  • むし歯にかかりやすい・むし歯が進行しやすい


9.斜切痕

斜切痕(しゃせっこん)とは、主に歯の裏側(舌側)にできる細い溝を指します。


永久歯の前歯(特に上顎の側切歯)の裏側に斜切痕ができやすいです。


[斜切痕で起こり得るリスク]


  • むし歯にかかりやすい・むし歯が進行しやすい


10.歯根彎曲

歯根彎曲(しこんわんきょく)とは、歯根が曲がった歯です。歯根の彎曲のため、外から見ただけでは分からず、多くの場合、歯科レントゲンなどの撮影検査で発見されます。


永久歯に多いですが、乳歯の歯根が彎曲するケースも。


[歯根彎曲で起こり得るリスク]


  • 根管治療の難易度が高まる場合がある

  • 抜歯の難易度が高まる場合がある


—–


以上、10種類の歯の形態異常をご紹介させていただきました。ご自身に当てはまるものはありましたでしょうか?


次の項では、歯の形態異常に対し、歯科で行う治療方法についてご説明します。


■歯の形態異常に対する治療方法


①セラミック治療(セラミック矯正)


歯を削り、形を整えた後、セラミック製の被せ物を取り付けます。削る量が多い場合は、歯の神経を抜くケースも。


②歯科矯正(マウスピース矯正、ブラケット矯正など)


矯正装置を装着して歯並びを整える治療法です。矯正を行うことで、歯の形態異常が原因で乱れている噛み合わせの改善にアプローチします。


③レジン充填・ダイレクトボンディング


レジン充填


歯の穴にレジン(プラスチック樹脂)を詰め、形態異常を起こしている歯の箇所を保護します。


ダイレクトボンディング


セラミックの含有率を高めたハイブリッドレジンを盛り付け、形態異常を起こしている歯の箇所を保護します。


④抜歯・補綴治療


手を尽くしても、形態異常の歯による悪影響が避けにくい場合は、患者さんのご同意を得た上で形態異常の歯を抜歯します。抜歯後は、インプラント・ブリッジ・入れ歯などで歯を補います。


【歯の形・歯の色でお悩みの方はお気軽にご相談ください】


≪ファミリアデンタルオフィスの矯正治療・審美治療・インプラント≫


  • 歯科矯正

(ブラケット矯正(表側・舌側(裏側)、マウスピース矯正(インビザライン、クリアコレクト)、部分矯正)


  • セラミック治療


  • ホワイトニング

(オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング)


  • インプラント


歯の形・歯の色でお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。


歯科矯正、セラミック治療、インプラントの相談費は無料です。


カウンセリングでは、歯科医師が患者さんのお話を詳しくお伺いし、お口の状態を確認します。患者さんのご希望・お口の状態を確認した上で、一人ひとりの方に合った治療方法をご提案させていただきます。


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