セラミックの白い詰め物・被せ物を歯に取り付ける、セラミック治療。
セラミック治療は年齢を問わず受けられます。50代以上の中高年の方も、セラミック治療により「自然な白さの歯」にアプローチすることが可能です。
今回は、50代以上の中高年の方に向け、「50代からのセラミック治療のメリット&後悔しないための注意点」をご紹介します。
目次
■50代以上の中高年の方がセラミック治療を受けることのメリット
◎自然な白さの歯の見た目、二次カリエスのなりにくさなど、セラミック治療はメリットが多いです
50代以上の中高年の方を含め、セラミック治療は以下のようなメリットを期待できます。
1.自然な白さの歯にアプローチできる
ギラギラ光る銀歯から、セラミックの白い詰め物・被せ物に変えることで、自然な白さの歯にアプローチできます(※)。
(※)ハイブリッドレジン、従来型ジルコニアなど、
歯の白さの再現性に多少劣るセラミックもあります。
2.二次カリエスになりにくい
セラミックの詰め物・被せ物は歯との密着性が高く、二次カリエス(※1)になりにくいです(※2)。
(※1)二次カリエス…詰め物・被せ物をした箇所が
再度、むし歯になってしまうこと。
(※2)むし歯の進行を防ぐには、毎日の歯磨き+歯間清掃、
および、歯科医院で受ける定期検診の継続が重要です。
3.詰め物・被せ物に汚れがつきにくく、むし歯・歯周病のリスクを低減できる
セラミックは表面がつるんとしており、歯垢・食べかすなどの汚れがつきにくいです。汚れのつきにくさに伴い、セラミックは詰め物・被せ物についた歯垢・食べかすを落としやすいメリットも。
一方、銀歯は金属イオンの作用により、詰め物・被せ物の表面に歯垢・食べかすなどの汚れがつきやすいです。
銀歯から、セラミックの詰め物・被せ物にすることで、詰め物・被せ物についた歯垢・食べかすに対する清掃性がUP。むし歯・歯周病のリスクを低減できます(※)。
(※)むし歯の進行を防ぐには、毎日の歯磨き+歯間清掃、
および、歯科医院で受ける定期検診の継続が重要です。
4.歯科用金属が原因の金属アレルギーのリスクを低減できる
セラミックの詰め物・被せ物は非金属製です(※)。
金属の銀歯から、非金属のセラミックの詰め物・被せ物にすることで、歯科用金属が原因で起こり得る金属アレルギーのリスクを低減できます。
(※)メタルボンドなど、金属を用いて作られている
セラミックの詰め物・被せ物もあります。
■50代以上の中高年の方がセラミック治療を受ける際、気をつけたいポイント(注意点)
◎歯根や歯茎、顎の骨(歯槽骨)の状態に注意することが重要です
メリットが多いセラミック治療ですが、50代以上の中高年の方がセラミック治療を受ける際は、以下のような注意点も。
1.歯根が弱っていないか(特に神経を抜いた治療済みの歯)
50代以上の中高年の方は、50年以上にわたって食べ物を噛み続けたことにより、歯根にダメージが蓄積しているケースが少なくありません。
特に、若い頃など、10~20年以上前に神経を抜いた治療済みの歯は要注意。神経を抜いた歯はもろく、歯根が折れやすくなっているため、中高年の方が歯根破折で歯を失うケースが多く見られます。
2.歯茎が下がっていないか
50代以上の中高年の方は、若い頃に発症した歯周病(歯肉炎)が10年~20年以上かけて進行し、歯茎が下がっているケースが少なくありません。
歯茎が下がっているなど、歯茎の状態が悪いと、セラミックの詰め物・被せ物を安定して取り付けられなくなるおそれがあるため、注意が必要です。
3.顎の骨(歯槽骨)が大きく減少していないか
50代以上の中高年の方は歯周病が進行し、歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶けて骨量が減っているケースが少なくありません。
歯周病の進行による顎の骨の減少に加え、中高年の方は加齢による骨量の低下も見られます(=どなたにも起こる、骨量の低下)。
顎の骨(歯槽骨)の骨量が大きく減少している場合、セラミックの詰め物・被せ物を安定して取り付けられなくなるおそれがあるため、注意が必要です。
4.噛み合わせが乱れていないか
すべての方ではないのですが、以下のような原因により、50代以上の中高年の方は噛み合わせが乱れているケースがしばしば、見られます。
[噛み合わせが乱れる主な原因]
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歯周病の進行によって顎の骨が溶け、歯槽骨の平行ラインがガタガタになる
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若い頃からの誤った噛み方による、歯のすり減り(外傷性咬合)
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若い頃からの誤った噛み方による、顎周りの筋肉・顎関節のバランスの異常(外傷性咬合)
噛み合わせが乱れている場合、セラミックの詰め物・被せ物を取り付けた歯&対になる歯(噛み合わせ部分の歯)を痛めやすくなるため、注意が必要です。
【自然な白さの歯を手に入れ、これからの人生の質を高めましょう】
今回は、「中高年の方のセラミック治療のメリット&注意点」のお話をさせていただきました。
注意点に留意することが重要ですが、セラミック治療はメリットが多い補綴方法です。
50代以上の中高年の方も、セラミック治療を受けて白い詰め物・被せ物にすることで、見た目のUPをはじめとするたくさんのメリットを期待できます。
銀歯の見た目や金属アレルギーでお悩みの方は、この機会にぜひ、セラミックの詰め物・被せ物をご検討してみてはいかがでしょうか。
セラミック治療を受け、自然な白さの歯を手に入れ、これからの人生の質を高めましょう。