その銀歯、一度確認した方が良いかも?|浜松市でセラミック治療|ファミリアデンタルオフィス セラミック治療専門サイト

セラミック治療の豆知識 TRIVIA

その銀歯、一度確認した方が良いかも?



「原因不明の頭痛、めまいで悩んでいる…」

「皮膚科で診てもらっても、皮膚炎の原因がわからない…」


上記のような症状が続いている方は、歯科治療で入れた銀歯の詰め物「アマルガム」が原因で体調不良が起きている可能性があります。


今回は注意が必要な銀歯の詰め物「アマルガム」についてご説明します。


■アマルガムとは?


むし歯治療などで歯を補う場合、保険の金銀パラジウム合金、いわゆる銀歯の詰め物・被せ物を選ぶ方が多いです。


金銀パラジウム合金のほか、銀歯には注意が必要な「アマルガム」という詰め物も存在します。


◎水銀を含んだ銀歯の詰め物

アマルガムとは、水銀を50%程度含んでいる銀歯の詰め物です。


かつて、1990年頃まで、日本の歯科治療では水銀を含むアマルガムが詰め物として用いられていました。


アマルガムは2016年に保険適用の歯科素材から除外されており、現在、日本国内でアマルガムを用いる歯科医院はありません。


◎アマルガムの水銀による中毒の危険性

アマルガムは水銀を含むため、水銀中毒による重篤な健康被害を起こす可能性があります。


現在は使われなくなったアマルガムですが、過去に受けた歯科治療でアマルガムの詰め物を用いて歯を補っていた場合、水銀を含むアマルガムの詰め物が原因で以下のような健康被害が起きるおそれがあります。


・頭痛

・めまい

・皮膚炎

・視覚障害

・イライラ

・不眠

・記憶障害

・慢性的な疲労感

・便秘

・手足のしびれ

・手足の冷え


◎アマルガムの怖さ「お口の中で水銀が蒸発しやすい」

アマルガムの怖さは、お口の中で水銀が蒸発しやすい点です。


水銀は25度以上で沸騰・蒸発します。食べ物を食べたときや舌でふれるだけで簡単に蒸発するため、蒸発した水銀が蒸気水銀となって体内に取り込まれてしまうのです。蒸気水銀に加え、唾液の中にも水銀が溶け出し、体内に蓄積されていきます。


水銀が体内に蓄積すると上記のような体調不良が発生するおそれがあります。


また、長期間の水銀の蓄積が原因で慢性水銀中毒になり、不整脈や高血圧、心筋症など、命にかかわる病気が進行してしまう可能性もあります。


{妊娠前の方・妊婦の方は特に注意が必要です}


アマルガムによる水銀中毒は不妊症をひき起こしたり、お腹の中にいる赤ちゃんへ悪影響をおよぼすおそれがあります。妊娠前の方・妊婦の方はご自身のお口の中にアマルガムの詰め物が入っていないか、特に注意が必要です。


■なぜ、危険性があるアマルガムが用いられていたの?


◎水銀を含む特性により歯に適合しやすいため、優れた補綴材料としてアマルガムが用いられていました

現在、日本では使用されなくなったアマルガム。そもそもなぜ、危険性があるアマルガムが用いられていたのでしょうか?


アマルガムは水銀を50%程度含んでおり、非常に柔軟性が高い素材です。柔軟性が高いため歯を治療した箇所に適合しやすく、1990年頃までは金銀パラジウム合金と共にアマルガムの詰め物が用いられていました。


アマルガムの歴史は古いです。1800年代前半からフランスでアマルガムが使われ始め、アメリカ・日本に伝わり、その後、約100年間にわたってアマルガムは一般的な補綴材料でした。


余談ですが、歯科医師のあいだでは現在でも「詰め物はアマルガムが最適(水銀を含むことを除けば)」と考える先生もいらっしゃいます。


■アマルガムの確認の仕方


◎ご自身のお口の中にアマルガムの詰め物が入っていないか、チェックしましょう

1990年~2000年以前に歯科治療を受け、以下に当てはまる方はアマルガムの詰め物がお口の中に入っている可能性があります。


①1990~2000年以前に歯科治療を受けて銀色の詰め物を入れ、現在もその詰め物を使い続けている

②通常の銀歯(金銀パラジウム合金)と異なり光沢がなく、詰め物が黒くなっている・赤く錆びている

③通常の銀歯と異なりつるんとしておらず、表面がざらざらしている

④形がカクカクしておらず、銀色(または黒っぽい色)の液体の粒のような詰め物がある

⑤原因不明の体調不良が続いている


■アマルガムの除去方法


◎お口の中に水銀が飛び散らないよう、細心の注意を払いながら除去します

アマルガムを確認するためにはご自身で行うセルフチェックのみでは不十分です。歯科医院で診察を受け、アマルガムが入っていないかを確認してもらうことをおすすめします。


アマルガムの詰め物がある場合は患者さんのご同意を得た上で、以下の方法により慎重にアマルガムを除去します。


①必要に応じ、ラバーダムでお口の中を保護する

②水銀を除去するための浄化装置を歯科ユニットの近くに置き、準備する

③水銀が飛び散らないように慎重にアマルガムを除去する

④アマルガムの除去後はセラミックなど、身体に害が少ない素材で新たな詰め物の治療を行う(※)


(※)セラミックの使用は強制ではありません。患者さんの

ご希望の素材で詰め物の治療を受けられます。


【お口の中にアマルガムが入っていないかご不安な方、金属アレルギーや歯の見た目でお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください】


アマルガムのような水銀中毒ではないものの、保険の詰め物・被せ物で用いられる銀歯(金銀パラジウム合金)は金属アレルギーをひき起こすことがあります。


ファミリアデンタルオフィスでは、非金属のセラミック製の詰め物・被せ物によるセラミック治療を行っています。セラミックは生体親和性が高いため身体に馴染みやすく、金属アレルギーを起こす心配がありません。見た目についても、保険のレジンと異なりセラミックは透明度が高いため、セラミックの詰め物・被せ物にすることでご自身の天然歯に近い自然な白さの歯を演出できます(※)。


(※)フルジルコニアなど、セラミックの種類によっては

歯の色調の再現性に多少劣る物もあります。


お口の中にアマルガムが入っていないかご不安の方、金属アレルギーや歯の見た目でお悩みの方はファミリアデンタルオフィスまでお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングではアマルガムの有無をチェックし、アマルガムが入っている場合は患者さんのご同意を得た上でアマルガムの除去を進めていきます。


アマルガムのチェック・除去に加え、セラミック治療をご希望の場合は患者さんの歯の状態を確認し、それぞれの方に合った治療方法・素材をご提案させていただきます。



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