詰め物が取れるのはなぜ?|浜松市でセラミック治療|ファミリアデンタルオフィス セラミック治療専門サイト

セラミック治療の豆知識 TRIVIA

詰め物が取れるのはなぜ?



「また、銀歯の詰め物が取れた…」

「キャラメルを食べてたら銀歯の詰め物がくっついて取れちゃった…」

「なぜ、何度も詰め物が取れるんだろう?」


上記のような、詰め物が取れるご経験をされた方も多いかと思います。


当院では、取れることがある保険の銀歯の詰め物を取れにくい自費のセラミック製の詰め物に変えるセラミック治療を行っています。


今回はお悩みの方も多い「詰め物が取れる」トラブルが起きる理由について、詳しくご説明します。


■詰め物が取れる理由


理由① 歯と詰め物がぴったり適合していない(不適合、不良補綴物)

詰め物が取れる理由でもっとも多いのが、歯と詰め物がぴったり適合していないケースです。歯と詰め物がぴったり適合しないことを「不適合」と呼びます。不適合な補綴物(詰め物・被せ物)は不良補綴物に分類されます。


歯と詰め物がぴったり適合しない理由としては、以下のような原因が挙げられます。


・歯科医師の技術が不足している(型取り・接着(合着)の不手際など)

・詰め物を作る歯科技工士の技術不足

・型取りの際、患者さんがシリコン(印象材)をしっかり噛んでいない


上記のような要素があると歯と詰め物がぴったり適合しなくなる確率が高まり、詰め物が取れやすくなります。


理由② 保険の銀歯の詰め物

保険・自費を併せ、詰め物にはさまざまな種類があります。中でも、特に取れやすいのが保険の銀歯の詰め物です(※)。


(※)自費の詰め物も取れる場合があります。


保険の銀歯の詰め物が取れやすい理由は、銀歯の詰め物は歯とぴったり密着しにくく、すき間ができやすいためです。


銀歯など、金属の詰め物・被せ物は歯と補綴物のあいだを接着剤で機械的に埋めて嵌める形で取り付けます。これを「合着(ごうちゃく)」および「嵌合(かんごう)」と呼びます。


合着・嵌合はすき間を接着剤で埋めて歯と詰め物を機械的に嵌めているだけの仕組みのため、保険の銀歯の詰め物は歯との密着性があまり良くありません。自費の補綴物(セラミック、金、プラチナ)と比べて歯とのすき間ができやすく、保険の銀歯の詰め物は取れやすい傾向があります。


{自費の金(ゴールド)や白金(プラチナ)の詰め物は取れにくい}


銀歯など、金属の詰め物・被せ物は歯との密着性があまり良くない、と聞くと「じゃあ、自費の金やプラチナの詰め物も取れやすいの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。


自費の金やプラチナの詰め物は取れにくいです。金やプラチナは柔軟性が高く、詰め物の穴にしなやかに密着するため、銀歯(金銀パラジウム合金)と比べてより歯に馴染みます。


金やプラチナが持つ柔軟性の高さ・歯への密着度の高さに加え、自費の治療では、より接着性に優れた接着剤を用いて詰め物を歯に取り付けます。


上記の理由から、保険の銀歯の詰め物と比べて自費の金やプラチナの詰め物は取れにくいです(※)。


(※)自費の詰め物も取れる場合があります。


本来、保険の銀歯の詰め物・被せ物にも接着性に優れた接着剤を用いるべきなのですが、日本の法律では保険診療を「必要最低限の治療とすること」と定義しています。このため、保険の銀歯の治療においては自費で用いる接着性に優れた高価な接着剤を用いるのは難しいのが実情です。


理由③ 詰め物の下で起きるむし歯の再発(二次カリエス)

詰め物・被せ物の下でむし歯が再発してしまうことを「二次カリエス」と呼びます。


詰め物の下で二次カリエスになると、むし歯の穴ができることで歯が変形(細菌が出す酸によって歯がえぐられる=むし歯)して詰め物と歯の接着面(または合着面)にすき間が空いてしまい、詰め物が取れやすくなります。


二次カリエスが起きる理由としては、以下のような原因が挙げられます。


・不良補綴物(理由①)

・銀歯の詰め物(理由②)

・噛み合わせの乱れ(理由④)

・歯ぎしり・食いしばり(理由⑤)


理由④ 噛み合わせの乱れ

通常、お口が健全な状態で適切な補綴物を使用しているのであれば、噛み合わせが大きく乱れることはありません(※)。


(※)歯や顎にかかる負荷により、人の歯並び

・噛み合わせは常に少しずつ変化しています。


しかし、噛み合わせの力が強かったり、歯ぎしり・食いしばりの癖がある、詰め物・被せ物の高さが合っていないなどが原因で噛み合わせが乱れることがあります。


噛み合わせが乱れると歯や詰め物にアンバランス・過剰な負荷がかかり、負荷によって詰め物が取れてしまうケースも。


理由⑤ 歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりの癖があると歯や詰め物に過剰な負荷がかかりやすいです。過剰な負荷によって歯と詰め物のあいだにすき間ができてしまい、詰め物が取れるケースがあります。


■詰め物が取れたときはどうすれば良い?


対処方法① 取れた詰め物はお口の外に出す

詰め物が取れたときは詰め物をお口の外に出してください。取れた詰め物を再度、治療した歯の穴(窩洞:かどう)に入れても抜け落ちやすく、誤って詰め物を飲み込んでしまうおそれがあります。


対処方法② 詰め物が取れたその日、もしくは、翌営業日に歯科医院に連絡して診察を受ける

詰め物が取れたときは、クリニックの営業時間内であれば取れたその日のうち、営業時間外の場合は翌営業日の営業時間中に詰め物が取れた旨を連絡し、なるべく早めに歯科医院で診察を受けてください。


歯の詰め物の下はやわらかい象牙質がむき出しの状態です。硬いエナメル質と比べてやわらかい象牙質はむし歯の進行スピードが速いため、詰め物が取れたまま長期間放置していると取れた箇所からむし歯が進行しやすくなります。


対処方法③ 飲食後は取れた箇所の穴をすぐに磨く

詰め物が取れた場合は歯科医院で診察を受けるときまで、飲食後は取れた箇所の穴をすぐに歯ブラシで磨いて清潔を保つようにしてください。


詰め物が取れた箇所を磨かずにいると食べカスに含まれる糖分が象牙質の中に浸透してしまい、むし歯が進行しやすくなります。


対処方法④ 取れた詰め物を保存し、歯科医院での受診の際に詰め物を持参する

詰め物が取れたときは詰め物を保存し、歯科医院での受診の際に詰め物をご持参ください。歯の状態によりますが、むし歯や詰め物の変形がない場合は取れた詰め物を再接着できるケースがあります。


【ぴったりと歯に密着するセラミックの詰め物がおススメです】


取れてしまうことがある保険の銀歯の詰め物でお悩みの方は、セラミックの詰め物がおススメです。


セラミックの詰め物は機能性ポリマーという接着性が高い接着剤を用い、歯のエナメル質に接着剤の分子を浸透させて詰め物を接着します。機能性ポリマーによりセラミックの詰め物・被せ物は歯との接着性が高く、すき間なくぴったりと歯に密着します。すき間がないため二次カリエスが起きにくく、保険の銀歯の詰め物と比べてセラミックの詰め物は取れにくいです(※)。


(※)セラミックの詰め物が絶対に取れない訳ではありません。

噛み合わせの乱れや歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合

など、患者さんのお口の状態によってはセラミックの

詰め物が取れることがあります。


– セラミック治療の無料相談を行っています –


ファミリアデンタルオフィスではセラミック治療に関するご質問やご希望をお伺いしております。セラミックの詰め物・被せ物をご検討中の方はぜひ、当院の無料相談をご利用ください。


カウンセリングでは歯科医師が患者さんのお悩みやご希望をお伺いし、1人ひとりに合った治療方法・素材をご提案いたします。



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