「セラミック治療 後悔」
「セラミック治療 やめとけ」
「セラミック治療 失敗」
「セラミック治療」と入力してインターネットで検索すると、上記のようなネガティブワードが見つかることがあります。
果たして、セラミック治療は本当に「ダメな歯科治療」なのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
セラミック治療はけっして、ダメな歯科治療ではありません。
セラミックの詰め物・被せ物にすることで、歯科素材が原因の金属アレルギーの心配がなくなるほか、自然な白さの歯に近づけられるなど、セラミック治療にはたくさんのメリットがあります。
メリットが多いセラミック治療。ただし、セラミック治療は万能ではありません。治療の内容やセラミックの素材によっては、トラブルや不具合が起きてしまうケースも。
セラミックの性質を理解せずに治療を受け、トラブルや不具合が起きてしまった場合は、「こんなんだったら、セラミック治療なんて受けなければよかった」とがっかりする可能性も。
今回は、セラミック治療で後悔しないために知っておきたい「4つのこと」について、ご説明します。
目次
■セラミック治療で後悔しないために知っておきたい「4つのこと」
①噛み合う歯が傷つく場合がある
現在、セラミック治療では、強度が高く(1,000MPa前後)、詰め物・被せ物の割れや欠けが起きにくいジルコニアセラミックが一般的に用いられています。
ジルコニアは強度が高い点が特長です。しかし、強度が高過ぎるあまり、詰め物・被せ物をした箇所の対となる、噛み合う歯のエナメル質が割れてしまう場合があります。
≪対処方法≫
セラミック治療を行う際は、補綴物の適切な取り付け位置を入念にシミュレーションしておくことが重要です。シミュレーションを実施した上で詰め物・被せ物を取り付けることで噛み合わせの力が適正化され、ジルコニアの補綴物が原因で歯が傷つく可能性を低減できます。
ジルコニアセラミックを含め、補綴物を取り付ける際は事前のシミュレーションが欠かせません。ただし、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方や生まれつき噛む力が強い方など、噛み合わせの力が強いケースでは、ジルコニア製の補綴物を用いない方が良い場合もあります。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある方や生まれつき噛む力が強い方に対しては、e-max(400MPa前後)など、ジルコニア以外のセラミックの詰め物・被せ物にすることで、噛み合う歯へのダメージを軽減できます。
②詰め物・被せ物が割れたり欠けることがある
セラミック治療においては、2000年頃までは強度が低いポーセレン(80~120MPa前後)が用いられており、以前は、セラミックの詰め物・被せ物が割れたり欠けることがありました。
現在は、金属と同程度の強度を持つジルコニア(1,000MPa前後)をはじめとして、ニケイ酸リチウムガラス素材でしなやかな弾力性を持つe-max(400MPa)など、強度が高いセラミックが普及し、以前と比べて詰め物・被せ物の割れや欠けは起きにくくなっています。
以前と比べ、詰め物・被せ物の割れや欠けは起きにくくなったセラミック。ただし、ジルコニア以外のセラミック(ポーセレン、e-maxなど)は硬い物を噛んだり、歯ぎしり・食いしばりの癖があると詰め物・被せ物の割れや欠けを起こしてしまうことも。
≪対処方法≫
セラミック治療の際は、強度が高いジルコニアセラミックにすることで、詰め物・被せ物の割れや欠けを防ぎやすくなります(※)。
(※)通常の使い方であれば、ジルコニアセラミック製の詰め物・被せ物(フ
ルジルコニア)が割れたり欠けることはほぼないです。ただし、ジルコニア
でできた補綴物が100%、割れや欠けを起こさない訳ではありません。
③詰め物・被せ物の色が不自然な白さに見える
長石系ガラスにより透明度が高く、自然な白さを再現しやすいポーセレンのほか、ニケイ酸リチウムガラス由来の透明感を持つe-maxなど、セラミックは素材によって歯の白さの再現性に特徴があります。
セラミックの中には、従来型ジルコニアなど、歯の白さの再現性に多少、劣る素材も。
歯の白さの再現性に劣るため、従来型ジルコニアでできたフルジルコニアの補綴物は通常、目立ちにくい奥歯の詰め物・被せ物に用いられます。従来型ジルコニア製のフルジルコニアを前歯に用いると、被せ物が不自然な白さ(奥行の層がなく、のっぺりとした白さ)に見えてしまう可能性が高いです。
≪対処方法≫
目立ちやすい前歯には、ジルコニアフレームの上に透明感が高いポーセレンを焼き付けた「プレミアムダイヤモンドセラミック」やe-maxでできた被せ物を用いることで、より自然な白さの歯に近づけられます。
「奥歯の詰め物・被せ物も、できるだけ自然な白さにしたい」場合は、ニケイ酸リチウムガラス由来のしなやかな弾力性と強度の高さ(400MPa前後)を併せ持つe-maxを用いることで、自然な白さの歯に近づけられると共に、補綴物の割れや欠けを抑えやすくなります(※)。
(※)補綴物の割れや欠けが不安な方は、
奥歯の詰め物・被せ物にはフルジルコ
ニアを選ぶことをオススメします。
④思っていたよりも費用が高くなった
セラミック治療は自由診療です。自由診療のため、クリニックごとに自由に治療費を設定できます。
セラミック治療はクリニックごとに治療費が異なることから、ネットで検索して平均相場を理解していても、実際の治療費は相場より高くなるケースもあります。
思っていたよりも費用が高くなった場合は、治療後、クリニックに対して「ぼったくりじゃないの?」と不信感を抱いてしまう可能性も。
≪対処方法≫
セラミック治療を受ける前には、歯科医院のHPを見て、そのクリニックではどの程度の費用でセラミック治療を行っているかを確認しておきましょう。
HPを見て費用を確認すると共に、セラミック治療を受ける前には無料相談を活用し、歯科医師に直接、セラミック治療の費用を尋ねておくことで、より詳細に費用感を把握しやすくなります。
【セラミック治療の無料相談を行っています】
ファミリアデンタルオフィスでは、セラミック治療に関するご質問やご希望をお伺いしております。セラミックの詰め物・被せ物をご検討中の方はぜひ、当院の無料相談をご利用ください。
カウンセリングでは、歯科医師が患者様のお話を詳しくお伺いし、1人ひとりの方に合った治療方法・素材をご提案いたします。