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噛むと痛い原因は?すぐできる応急処置と歯医者へ行くべきサイン

噛むと痛い原因は?すぐできる応急処置と歯医者へ行くべきサイン

目次

その鋭い痛み、放置しないで。原因と対処法を知って安心受診へ


固いものを噛んだ瞬間、ズキッと走る鋭い痛み。「忙しくてなかなか歯科医院に行けない」「大事になったらどうしよう」と、不安を抱え込んでいませんか。噛んだときの痛みには虫歯や歯のひびなど複数の原因が考えられ、放置すると症状が進むこともあります。本記事では浜松市中央区のファミリアデンタルオフィス院長監修のもと、自宅でできる応急処置から受診の目安、治療内容や費用感までをわかりやすくお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 噛むと痛む原因は虫歯だけでなく、歯根膜炎・ひび割れ・歯ぎしりなど多岐にわたる
  • 1週間以上続く痛みや腫れ・発熱を伴う場合は、早めの歯科受診が望ましい
  • 受診までは患部を冷やして安静にし、用法を守った鎮痛薬の活用が助けになる

目次



噛むと痛い原因とは?疑われる7つの病気と前歯・奥歯による症状の違い


噛んだときの痛みには、必ず何らかの背景があります。虫歯だけと思われがちですが、実際には歯の周囲組織や噛み合わせ、副鼻腔の炎症など、さまざまな要因が関わっています。原因を知ることが、適切な対処への第一歩です。


1. 歯の根元の炎症(歯根膜炎・根尖性歯周炎)と歯周病


歯と骨の間には、クッションの役割を担う歯根膜があり、ここに炎症が起こると噛むたびにズキッとした痛みを感じやすくなります。さらに進行して根の先に膿が溜まる根尖性歯周炎になると、何もしなくてもうずくような痛みが続くこともあります。歯周病で歯を支える骨が減ってくると、噛む力を支えきれずに痛みとして現れることも。歯ぐきの腫れや出血があるなら、歯周組織のトラブルを疑いましょう。


2. 歯のひび割れや破折(歯冠破折・歯根破折)


固いものを噛んだ拍子に、歯の表面や内部に細かなひびが入ることがあります。とくに神経を取った歯はもろくなりやすく、根元から縦に割れる歯根破折が起こるケースも。レントゲンに写りにくいヒビも多く、噛んだときだけ鋭く痛む、特定の角度で痛みが出るといった特徴があります。放置すると細菌が侵入し、抜歯を検討する状況になることもあるため、早めの精密検査が望まれます。


3. 痛む場所による違い:前歯の衝撃と奥歯(親知らず・噛み合わせ)の負担


前歯は外傷や知覚過敏が背景になりやすく、ぶつけた覚えがある場合は神経のダメージも考えられます。奥歯は咀嚼の負担が集中しやすく、親知らずの周囲に炎症(智歯周囲炎)が起きていたり、噛み合わせの偏りで一部の歯に過剰な力がかかる咬合性外傷が生じていたりします。「特定の奥歯だけ痛む」場合は、噛み合わせのチェックも有効です。


4. 虫歯治療後の敏感な状態や上顎洞炎、歯ぎしりの影響


虫歯治療の直後は神経が一時的に敏感になり、2〜3日ほど噛むと違和感が出ることがあります。多くは一過性ですが、1週間以上続く場合は詰め物の高さや神経の状態を再確認したいところ。また、上の奥歯の根は副鼻腔と近接しているため、風邪などで上顎洞炎を起こすと噛んだときに響くような痛みを感じることも。就寝中の歯ぎしりや日中の食いしばりも、歯と歯根膜に強い負担をかける見落とされがちな要因です。


【緊急度チェック】様子見でよい?早めに歯科医院へ行きたいサイン

【緊急度チェック】様子見でよい?早めに歯科医院へ行きたいサイン

忙しい日々の中で「もう少し様子を見たい」と思う方は少なくありません。ただ、症状によっては早めの対応が望まれます。痛みの経過や随伴症状から、受診のタイミングを見極めましょう。


1. 2〜3日の一時的な痛みと、1週間以上続く注意したいサイン


軽い噛み合わせのズレや一時的な歯根膜の炎症であれば、安静にすることで2〜3日で和らぐこともあります。しかし、1週間以上痛みが続く、徐々に強くなる、噛めない範囲が広がるといった場合は、神経の壊死や歯根破折、感染拡大が疑われます。先延ばしにせず、早めに歯科医院で原因を特定することが大切です。


2. 夜間・休日でも早急な対応を検討したい症状リスト


以下の症状がある場合は、夜間・休日であっても救急対応の検討が望まれます。


  • 顔や歯ぐきが大きく腫れて見た目が変わっている
  • 脈打つような激痛で眠れない、市販薬が効きにくい
  • 38℃以上の発熱や悪寒を伴う
  • 口が開きにくい、飲み込みづらい

これらは細菌感染が広範囲に及んでいる可能性があり、放置すると全身に影響することもあります。


3. 「翌日または数日以内」に歯科医院を受診したい基準


激しい症状ではなくても、冷たいもの・熱いものがしみる、特定の歯で噛むと毎回ツンと痛む、噛み合わせに違和感があるといったサインは、虫歯や歯のひび、噛み合わせの問題が進んでいる可能性を示します。仕事の合間や週末を利用して、なるべく早めに予約を取りましょう。当院では平日夜や土曜の診療枠もご用意しており、お忙しい方でも受診しやすい体制を整えています。


歯科医院に行くまでに自宅でできる応急処置と控えたい行為


受診までの間、少しでも痛みを和らげたい——そんなときに役立つセルフケアと、症状を悪化させないための注意点を整理します。


1. 市販の痛み止め(ロキソニン・バファリン等)の正しい活用


ドラッグストアで手に入るロキソニンやバファリンなどの鎮痛薬は、一時的に痛みを抑える助けになります。用法・用量を守り、空腹時を避けて服用するのが基本です。ただし、薬で痛みを抑えても根本原因は解消されません。「効いたから大丈夫」と受診を先延ばしにすると、内部で炎症が進んでしまうこともあります。持病やアレルギーがある方、妊娠中の方は事前に薬剤師や医師へ相談してください。


2. 頬側から冷やす・安静にするなど痛みを和らげる方法


強い痛みがあるときは、濡らしたタオルや冷却シートで頬の外側からやさしく冷やすと、炎症が一時的に落ち着くことがあります。氷を直接口の中に入れて冷やしすぎると、知覚過敏を強めたり凍傷のリスクもあるため控えましょう。痛みのある側で噛まない、柔らかい食事にする、十分な睡眠をとる——こうした安静も、回復を後押ししてくれます。


3. 痛いときに控えたい行為——状態を悪化させないために


以下の行動は、痛みを強めたり症状を進行させる可能性があるため、なるべく控えましょう。


  • 指や舌、爪楊枝で患部を繰り返し触る
  • 飲酒・長湯・激しい運動など血行を促進する行為
  • 痛む側で無理に噛む、固いものを食べる
  • 自己判断で市販薬を飲み続け、受診を先延ばしにする

とくに飲酒や入浴は血流が促進され、ズキズキとした痛みが強まることがあります。「冷やす・安静・早めの受診」を基本に行動してください。


原因に応じた治療方法と気になる費用・通院回数の目安


受診後の見通しがわかると、不安はぐっと軽くなります。代表的な治療法と費用・通院回数の目安をご紹介します。


1. 根管治療や虫歯・歯周病治療の流れと治療費の目安


虫歯が神経に達している場合は、根管治療で歯の内部の感染した神経や組織を除去し、薬剤で洗浄・密封します。通院回数は前歯で2〜3回、奥歯では3〜5回程度が一般的で、保険適用の場合は1回あたり数百円〜3,000円前後(3割負担)が目安です。歯周病による痛みには、スケーリングやSRPなどのクリーニングを段階的に行います。最後に詰め物・被せ物を装着し、噛み合わせを整えて治療を進めます。


2. 歯根破折やひび割れへの対応:接着修復から抜歯・インプラントまで


歯のひび割れは、ひびの位置や深さによって対応が変わります。軽度であれば接着修復で歯を残せる可能性がありますが、根が縦に割れている場合は抜歯を検討することもあります。抜歯後の補綴方法としては、ブリッジ・入れ歯(保険適用)、インプラント(自由診療:1本あたり30万〜45万円程度が一般的な相場)などがあり、それぞれにメリットと注意点があります。インプラントは外科処置を伴うため、術後のメンテナンスが長期安定の鍵となります。


3. 歯科用CTなどを用いた精密診断と衛生管理の取り組み


歯のひびや根の状態は、通常のレントゲンでは確認しづらいことがあります。当院では歯科用CTを導入し、3次元的に歯と顎の骨を可視化することで、目に見えにくい原因の把握に役立てています。公式サイトでも紹介しているとおり、当院では歯科用CTによる精密な診断を行い、口腔内の状況を踏まえたうえで患者さまに合った治療をご提案しています。さらに、滅菌力の高いクラスB高圧蒸気滅菌器や口腔外バキューム、エアロシステムを用い、衛生面にも配慮した環境を整えています。診断と衛生管理の両輪で、納得感のある治療をサポートします。


よくある質問


Q1. 虫歯ではないのに噛んだら歯が痛くなるのはなぜ?

A. 歯根膜炎、歯のひび割れ、噛み合わせの偏り(咬合性外傷)、歯ぎしり・食いしばり、上顎洞炎などが原因として考えられます。レントゲンに写らないひびが隠れていることもあるため、痛みが続く場合は歯科用CTなどでの精密検査をおすすめします。


Q2. 噛むと痛い歯は自然に治りますか?

A. 治療直後の一時的な過敏や軽い炎症であれば、数日で落ち着くこともあります。ただし、虫歯・破折・根の感染などが背景にある場合は自然な改善は期待しにくく、放置すると進行することがあります。1週間以上続く痛みは早めの受診をご検討ください。


Q3. 噛むと痛い虫歯のレベルはどのくらいですか?

A. 一般的に、噛んで痛みを感じる虫歯は神経近く(C2後期〜C3)まで進行しているケースが多いとされています。神経まで達している場合は根管治療が必要になることもあるため、早期受診が大切です。


Q4. 虫歯が進んでいるサインはありますか?

A. 歯の大部分が崩れている、歯ぐきから膿が出ている、歯がグラグラする、何もしなくてもズキズキするといった症状は、進行が進んでいるサインです。残せるかどうかは状態により異なるため、まずは精密な診断を受けましょう。


Q5. 治療費が高額になるのが心配です。事前に相談できますか?

A. はい、当院では治療前にカウンセリングの時間を設け、治療内容と費用、通院回数の見通しをわかりやすくご説明します。保険診療・自由診療の選択肢を比較しながら、ご希望に沿ったプランを一緒に考えますのでご安心ください。


濵 享晃

歯科医師


ファミリアデンタルオフィス

院長

濵 享晃

▶ 監修者プロフィール

経歴
2008年 朝日大学歯学部 卒業
2009年 朝日大学附属病院 勤務
2010年 医療法人社団 健誠会 ケンデンタルクリニック 勤務 
2015年 医療法人社団 健誠会 ケンデンタルクリニック 副院長就任
2017年 医療法人社団 健誠会 IDC国際歯科クリニック 兼務
2020年 ファミリアデンタルオフィス 開院
資格・所属学会
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯科審美学会 会員
日本歯周病学会 会員