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セラミック治療の豆知識 TRIVIA

セラミック治療における仮歯の役割 仮歯の見た目・仮歯の期間・仮歯の期間中の注意点など



歯科治療に欠かせない物の一つに、治療中の「仮歯」が挙げられます。


セラミック治療やむし歯治療を受け、仮歯をつけたご経験がある方も多いのではないでしょうか?


自費(自由診療)・保険診療に関わらず、セラミック治療やむし歯治療などで用いる仮歯には、とっても大切な役割があります。


今回は、「セラミック治療における仮歯の役割」および「仮歯の見た目」「仮歯の期間」「仮歯の期間中の注意点」について、お話しします。


■セラミック治療における仮歯の役割


セラミック治療やむし歯治療で用いる仮歯には、以下のような、たくさんの重要な役割があります。


①治療中の歯の中に細菌が侵入するのを防ぐ

仮歯には、治療中の歯の中に細菌が侵入するのを防ぐ役割があります。


セラミック治療やむし歯治療では歯を削るため、仮歯がないと、治療中、歯を削った部分から細菌が侵入しやすくなってしまいます。


②歯が動くのを防ぎ、歯並びに悪影響が出ないようにする

仮歯(歯のフチまで届く大きな詰め物&被せ物)には、歯が動くのを防ぎ、歯並びに悪影響が出ないようにする役割があります。


歯のフチまで届く大きな詰め物&被せ物をする場合、仮歯がないと、削った箇所のスペース分、歯が動いてしまうおそれも。歯が動くリスクに加え、仮歯がないと、削った箇所のスペースに隣の歯が倒れ込んでくる可能性もあります。


③仮歯の期間中、患部の歯の噛む機能を維持する

仮歯には、仮歯の期間中、患部の歯の噛む機能を維持する役割があります。


仮歯がないと、食べ物を噛みにくく、患部の歯の歯根膜に噛む刺激が十分に伝わらなくなります。歯根膜への刺激の減少により、仮歯がないと、治療後の患部の歯が必要以上に刺激に敏感になってしまうおそれも。患部の歯が刺激に敏感になってしまうと、本歯を入れた後に、敏感になった歯根膜に炎症が起き(歯根膜炎)、歯に痛みを感じる可能性があります。


■仮歯が取れちゃった!そんなとき、どうしたらイイの?


セラミック治療やむし歯治療では、歯にくっつきやすい物を噛んだなど、何らかの原因によって仮歯が取れてしまうことがあります。


キャラメルやソフトキャンディーのような、歯にくっつきやすい物をを噛んでいて、仮歯が取れてしまった…というご経験をされた方もいらっしゃるかと思います。


仮歯が取れてしまったときは、以下の3つを守り、できるだけ早めに、歯科医院で処置を受けましょう。


対応①できるだけ早めに、歯科医院で処置を受ける

仮歯が取れてしまったときは、できるだけ早めに、歯科医院で処置を受けましょう。


歯科医院を受診する際は、取れてしまった仮歯を持参してください。取れてからあまり時間が経っていなければ、再度、仮歯を取り付けられる可能性があります。仮歯をなくしてしまったときは、持参しなくてもかまいません。


なお、旅行や出張など、すぐに、かかりつけの歯科医院を受診できない場合は、近隣にある歯科医院での受診でかまいません。仮歯が取れてしまった旨を歯科医師に伝え、なるべく早めに、処置を受けてください。


対応②ご自身で仮歯を入れ直さない(接着剤や入れ歯吸着剤は使わないでください)

仮歯が取れたときは、ご自身で仮歯を入れ直さないようにしましょう。接着性がなくなっているため、食事の際に誤って仮歯を飲み込んでしまうおそれがあります。


ネット上では接着剤や入れ歯吸着剤を用いて再接着する、などの方法が見受けられますが、患部の歯に接着剤や入れ歯吸着剤が付着し、治療が困難になるおそれがあります。


対応③仮歯が取れた部分を歯ブラシで磨き、しっかりゆすぐ

仮歯が取れたときは、治療箇所の穴に詰まった食べかすを歯ブラシで磨き、水やお湯でしっかりゆすいで、食べかすを取り出してください。


治療箇所の穴を不潔にしていると、むし歯菌をはじめとする細菌が増殖して歯の中に侵入しやすくなり、むし歯や細菌感染が進行するおそれがあります。


■仮歯の期間中、守っていただきたい注意点


セラミック治療中orむし歯治療中は、仮歯が取れないようにするため&患部の歯や周りの歯を守るために、以下の点に留意して仮歯の期間をお過ごしください。


  • 注意点:キャラメルやソフトキャンディーなど、歯につきやすい物は仮歯で噛まない
  • 注意点:氷や飴玉など、異常に硬い物を仮歯で噛まない

【注意点を守り、仮歯が取れないように気をつけながら、仮歯の期間をお過ごしください】


保険のむし歯治療では、仮歯の期間中に「もう、痛くないし、歯科医院に通うのがめんどくさいな」と仮歯のまま、自己判断で通院をストップされる方が、時折、いらっしゃいます。


仮歯のまま通院をストップしてしまうと、時間が経ってポロリと仮歯が取れたり、劣化してひび割れた・はがれた仮歯のすき間から細菌が侵入しやすくなります。細菌の侵入により、治療をした箇所が再度、むし歯になるor細菌に感染する可能性も。


自由診療であり、費用が大きめなセラミック治療では、保険のむし歯治療のように仮歯で通院をストップしてしまう方はほとんどいません。大きな費用をかけたのに、本歯のセラミックを入れないのは、もったいないですからね。


今回は、「セラミック治療(および、むし歯治療)における仮歯の役割」について、お話をさせていただきました。


もし、仮歯が取れてしまったときは、当院までお早めにご連絡ください。


診察では歯科医師が歯の状態を確認し、速やかに処置・治療を行います。


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