歯科医院で定期的にクリーニングをするようにとすすめられることはありませんか?
歯のクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具や薬剤を使って、歯や歯ぐきに付着した汚れや細菌を除去することです。むし歯や歯周病の予防、口臭の改善、歯の美白などさまざまなメリットがあります。
しかし、歯のクリーニングはどんな方法で行われるのか、どれくらいの頻度で受けるべきなのかなど、疑問に思うことも多いでしょう。今回は歯科医院で行う歯のクリーニングについて解説します。
目次
■歯のクリーニングの基本的な流れ
クリーニングと言っても歯を磨くだけではありません。一般的には検査や指導も行われ以下のような流れになります。
◎歯周病やむし歯の検査
まずは、口腔内の状態をチェックします。歯ぐきの溝の深さや出血の有無を測ったり、レントゲンを撮ったりして、むし歯や歯周病がないか確認します。
◎ブラッシング指導
自宅でのケア方法の指導があります。ここで染め出しをして磨き残しが多い場所を視覚的に認識してもらう場合もあります。
正しいブラッシング方法やフロスの使い方などを教えてもらい、おすすめの歯磨き粉や口腔ケア用品も紹介してもらえます。
◎プラーク・歯石・ステイン除去
その後、専用の器具や薬剤を使って、プラーク、歯石、ステインを除去します。プラークや歯石は細菌が繁殖する原因となりますし、ステインは見た目にも良くありません。これらをしっかり落とすことで、口腔内環境を改善します。
◎フッ素塗布
最後に、フッ素を塗布して終了です。フッ素はむし歯予防効果が高く、硬化したプラークやステインを除去した後に塗ることで、より効果的に浸透します。フッ素は歯質を強化し、酸に強くします。
■歯のクリーニングにかかる時間や頻度
歯科医院で行う歯のクリーニングは、30分~1時間程度かかります。ただし、口腔内の状態や汚れの程度によって異なりますし、カウンセリングや検査があるため時間が長くなる場合もあります。
歯のクリーニングの頻度は、3~6ヶ月に1回程度受けることをおすすめします。歯のクリーニングは一度受けたら終わりではなく、定期的に継続することで効果が持続します。また、定期的に受けることで、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療にもつながります。ただし、それぞれの生活習慣や環境などによっても変わりますので、歯科医師や歯科衛生士に相談してみましょう。
■歯のクリーニングは保険が適用されるのか
歯科医院で行う歯のクリーニングは、保険診療と自費診療があります。保険診療は、むし歯や歯周病などの治療目的で行われる場合に適用され、一度に歯石取りができなかったり、その後にチェックがあったりすること等、保険制度の流れに沿った制限があります。
自費診療は、予防や美容目的で行われる場合に適用されます。一度に口腔内全体のクリーニングを行えてフッ素による予防処置なども行うことができます。口腔内の状況によって必要な処置や内容が変わりますので自分に合ったクリーニングメニューを相談すると良いでしょう。
【定期的な歯のクリーニングをおすすめします】
歯科医院で行う歯のクリーニングは、口腔内の清潔を保ち、むし歯や歯周病を予防するためにとても重要なケアです。また、口臭の改善や歯の美白などの効果も期待できます。毎日のブラッシングだけでは落としきれない汚れや細菌の除去をプロに任せてみませんか?定期的に受けることで、お口の健康と美しさを保つことができます。